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自分の家に絵を飾る時、部屋と絵の相性というものがあるのかもしれません。でも、私は選ぶ時には、あえてそんな計算を横に置いておくようにしています。自分の目で「好き」と選んだものは、自宅のインテリアとも自然に調和してくれるように思います。
わが家は和風の日本家屋なので、あまりモダンな絵やポップなものは似合いません。そして、私自身もエッチングや、シンプルな鉛筆画、あるいは絵のベースに「黒」が使われているものを知らず知らずに選んでいます。
エッチング(版画)は、繊細なラインで描かれて、モノトーンなので、どんなインテリアにもとけ込みやすいように思います。
高知県にセブンデイズホテルという知る人ぞ知るビジネスホテルがあります。このホテルのオーナー川上絹子さんは、大のアート好き。
1泊7,000円ほどのホテルなのに、ロビーには、浜田浄氏の絵が壁一面に掛けられ、階段には、踊り場ごとに地元の作家でもある松林誠さんの絵が飾られて、アートギャラリーのようになっています。 この川上さんのご自宅には、アンディー・ウォーホールの大きな絵が飾られています。カッシーナやカトリーヌ・メミの黒や焦げ茶のシンプルモダンな家具と、その絵が見事に一体化して、その素敵なこと!
わが家には似合わない絵が、川上さんの部屋には似合います。逆に川上さんの部屋より、わが家にしっくり馴染む絵もあるかもしれません。選ぶ絵は、その人そのもの。だからこそ、絵は暮らしの場面を作る大切なアイテムになるのだと思います。

インテリアライター 一田憲子
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