■キッチン作りは、自分の生活の基盤づくり

仕事で忙しくて、帰宅するのが遅くなると、「ま、外食でいいか」と、つい楽な方へと流されがちです。でも、外食やできあいのお惣菜を買って……という毎日が続くと、体も心もより疲れていく気がします。
ご飯と焼き魚とお味噌汁。そんな簡単料理でも、自宅で作って食べるご飯は、一番おいしい! 疲れていても、野菜をトントン刻んで、コトコトという煮物の音を聞いていると、仕事とは別の感覚が目覚めて、元気になれます。居心地がよくて、使い勝手がいいキッチンを作ることは、自分の生活の「芯」を作ることでもあるのだなと思います。今日は、そんなキッチンについてご紹介します。
■「きれい」をキープできるキッチン

わが家のキッチンは、そっけなくて殺風景です。なぜなら……。調味料入れも、油ポットも、茶筒も、すべてシルバー一色だから。
若い頃、雑貨屋さんで、かわいいキャニスター(保存容器)や、道具を買ってそろえていた時もありました。でも、買った当初はかわいくても、やがて油でベタベタして、そこにホコリがついてと、どんどん汚くなってしまうのです。
そんな失敗を繰り返し、たどりついたのは、「きれいをキープできる」キッチンを作ろう、ということでした。
プラスチックの容器は、時がたてばたつほど薄汚れていき、洗ってもきれいになりません。熱いお湯で絞ったふきんで拭けば、さっぱりきれいになる。それが、ステンレスや、アルミ、ガラス素材です。

だから、わが家では、塩や砂糖を入れるキャニスターや、油を移し替えるポットはステンレスに、豆や昆布、米など食材を入れる容器はガラスでそろえました。クールな素材ばかりなので、ガラスビンだけは、古いものを選び、ちょっと温もりをプラスして。
これらを、出窓にセットして並べておきます。なんにも外に出ていない、すっきりキッチンは理想ですが、仕事から帰って時間と追いかけっこしながら作るには、必要なものがサッと取れると便利。
なので、よく使う調味料だけを出しておくことにしました。ただし、バラバラに並べると、掃除がしにくいので、トレーの上にひとまとめに。油が垂れてもトレーを洗うだけできれいになるし、トレーごと持ち上げて下を拭くこともできます。


インテリアライター 一田憲子
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