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白木のパイン材のテーブルを買うのと、焦げ茶のオーク材のテーブルを選ぶのとでは、部屋の印象がガラリと変わります。同じ白いソファでも、布ばりと革張りでは全く印象が違います。普段の暮らしの風景をつくるもの。それが家具の役目ではないかと思います。
4年前、築40年の今の家に引っ越しました。それ以前はやはり古い平屋に住んでいましたが、広さは今の半分。なので大きな家具はほとんど持っていませんでした。「広い部屋に引っ越したら、あれも買おう、これも手に入れよう」と思い描いていたものです。
そして、大切なのが、「ここにソファを置きたい」というスペースの回りだけでなく、部屋全体のサイズを計っておくこと。たとえばソファなら、「この横幅に入るもの」と選んで、きっちりスペースに収まったとしても、その回りにどれぐらいのゆとりがあるのか、ソファ前には、どれぐらいの空きスペースができるのか、またソファの脇を通り抜けられるかなどをチェックしておかないと、暮らしにくかったり、バランスが悪くて素敵なインテリアには見えないのです。
窓の位置や高さを把握しておくことも忘れずに。家具を置いた時、どの程度光が遮られるか、家具のどちら側から光や風が差し込むかなどは、部屋づくりの大切なポイントだと思います。
こうして描いた間取り図を、引っ越し後はどんな時でも持って歩きました。ふと時間ができてインテリアショップに立ち寄った時、どんなに素敵な家具に巡り会っても、サイズがわからなければ、選ぶことができません。「ここにソファを置いて、ここにテーブルを」と、電車の中でノートを広げて、あれこれ思いを巡らせる時間は、とても楽しいひとときでもありました。
インテリアライター 一田憲子
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