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ひとつひとつがどんなに素敵な家具でも、家の雰囲気に調和していなかったり、それぞれがバラバラだと、せっかくの家具が台無しになってしまいます。そこで、家具を選ぶ前に、「どんな部屋にしたいか」という具体的なイメージを持っておくといいと思います。
いろんなインテリア雑誌を眺めて「こんな風にしたい」と憧れるのは、いいことです。
いろんなものを見て吸収して、自分の引き出しを増やすことで、家具選びの幅が広がります。でも注意しなくてはいけないのは、「雑誌にのったあの家と、わが家は違って当たり前」と自覚することだと思います。憧れの家をそっくり真似してみても、それはずっと「借り物のインテリア」でしかありません。同じように「北欧風」とか「フランス風」とか、名前をつけることもあまり意味がないように思います。どんなにがんばっても、わが家は北欧でもフランスでもないのですから。
取材でいろんなお宅に伺うと、フランスが大好き、北欧が大好きという方がたくさんいます。でも、無理をしてパリっぽくしてみても、100年という年月を経た石造りのアパルトマンと、日本のマンションとでは、差があって当たり前です。パリが好きなら、パリのどんなエッセンスをどう自分なりに取り入れるか。その自分だけのさじ加減でインテリアを作っている方のお宅は、それは素敵です。
インテリアのテーマを見つけることは、自分が家でどう過ごしたいか、どう暮らしていきたいかを考えることでもあると思うのです。
インテリアライター 一田憲子
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